Alteryx2018.3新機能:Insightツールのダッシュボードの作成に使用できる機能のご紹介

Alteryx2018.3新機能:Insightツールのダッシュボードの作成に使用できる機能のご紹介

Clock Icon2018.09.05

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こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。

日本時間の2018年8月28日、Alteryxのバージョン2018.3がリリースされました。

Did somebody say #Visualytics, faster workflows and code-friendly tools? We did! In our upcoming Alteryx Analytics 2018.3 release you can have it all. Learn more here: https://t.co/7LaxVnQ9Q0 pic.twitter.com/w9reFJUg7Y

— Alteryx (@alteryx) 2018年8月28日

Alteryx Designer 2018.3では、新たにInsightツールが追加されました。Insightツールでは、複数のチャート(グラフ)やテキストを配置して、ダッシュボードを作成することができます。当エントリではInsightツールでのダッシュボードの作成に使用できる機能をピックアップしてご紹介します。

関連エントリ:

ダッシュボードの作成に使用できる機能のご紹介

CALCULATIONを試してみた

Insightツールでチャートを作成する際、LayerにCALCULATIONという項目があります。この項目では、チャートに使用するデータとして、数値を合計するSum、対象を最小値を表示するMin、最大値を表示するMaxなどを選択することができます。

以下のデータを使って、CALCULATIONを試してみます。「Month」列には月、「Anpan」列には種類、「Sales」列には売上が入力されています。

Insightツールの[Configure Insight]からチャートの作成画面を開き、[Layer]の[Add Layer]でレイヤーの設定画面を表示します。まずは、[Type]を「Bar」、[DATA]の[X]に「Month」、[Y]に「Sales」を選択します。ここでチャートのデータを確認してみると、200、300、500、600と表示されており、「Month」列の月ごとに一番大きい数値が表示されています。

[CALCULATION]の[Field]に[Sales]、[Function]に[Sum]を選択します。チャートのデータを確認してみると、「Apr.」が1200となり、月ごとにデータの合計が表示されるようになりました。

Drilldownを試してみた

Insightツールでのチャートの作成画面に、Drilldownというタブがあります。Drilldownでチャートを作成すると、表示されているチャートをクリックしてその次にあるデータを表示することができます。

以下のデータを使って、Drilldownを試してみます。「Total」列では全体の売上、「Anpan_Total」列では特定の種類の売上、「Koshi」列では特定の商品の売上、という想定です。

Insightツールの[Configure Insight]からチャートの作成画面を開きます。[Drilldown]の[Create Drillldown]をクリックし、設定画面を表示します。[NAME]には任意の名前として「Koshi_Anpan」を入力します。[SLECT FIELDS]では「Total」「Anpan_Total」「Koshi」をクリックします。[STRUCTURE]には[SELECT FIELDS]でクリックした順に項目が表示されます。

[Layer]の[Add Layer]でレイヤーの設定画面を表示します。[Type]を「Bar」、[DATA]の[X]に「Month」、[Y]に先ほど作成した「Koshi_Anpan (Drilldown)」を選択します。

[Close Editor]をクリックして画面を戻り、[Preview]に切り替えてチャートを確認してみます。表示されているチャートの一部分をクリックすると、チャートの表示が切り替わります。試しに「Mar.」のデータをクリックしてみます。

[SLECT FIELDS]で2番目に選択した「Anpan_Total」の「Mar.」のデータが表示されました。

再度クリックすると、[SLECT FIELDS]で3番目に選択した「Koshi」の「Mar.」のデータが表示されました。

Templateを試してみた

Insightツールのチャートの作成画面に、Templateというタブがあります。Insightツールで作成したチャートをテンプレートとして保存し、再利用することができます。

Interactive Chartツールでもテンプレートを作成することができ、作成したテンプレートはInteractive ChartツールとInsightツールで共用になっています。Interactive ChartツールではCALCULATIONとDrilldownは利用できませんのでご注意ください。

Interactive Chartツールのエントリでもテンプレートについてご紹介してますので、こちらもあわせてご参照ください。

Filterを試してみた

Insightツールの[Configure Insight]を開くと、画面右側にFiltersという表示があります。こちらではフィルター条件を設定することで、ダッシュボード上で表示したチャートをフィルタリングして表示することができます。

「CALCULATIONを試してみた」と同じデータとチャートを使用して、Filter機能を試してみます。チャートは月ごとの数値の合計を表示しています。

Insightツールの[Configure Insight]を開きます。画面右側の[Filters]を展開し、[+Filter]をクリックすると、フィルターの設定画面が表示されます。[Column Name]に「Anpan」、[Filter Control]に「Dropdown」を選択します。[Filter Name]は自動的には「Anpan」が自動的に入力されています。[Filter Name]は任意で変更することもできます。

フィルターの設定後、プレビューを表示します。チャートには月ごとに合計値が表示されています。

画面右側の[Filters]を展開し、「Anpan」のプルダウンメニューから「Koshi」を選択すると、チャートには「Koshi」のデータのみ表示されるようになりました。

最後に

Insightツールでダッシュボードの作成に使用できる機能のご紹介でした。2018.3の新機能、Insightツールでダッシュボードの作成を試してみてください。

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